岩井三四二の霧の城を読みました。
火付け役になった竹田城のように、岐阜県恵那市にもある日本のマチュピチュのひとつが岩村城。
その岩村城に数年間だけ存在した「女城主」が主人公です。
目次
あらすじ
超ざっくりに荒筋を書くと
織田信長の叔母が政略結婚で岩村城の主に嫁ぐ
↓
数年後その主が病死。一時的に「女城主」となる
↓
武田信玄の配下、秋山虎重が攻めてくる
↓
和議の条件として女城主と秋山虎重が結婚し、岩村城は武田信玄の領地に
↓
信長的には領地も叔母も(あと岩村城に送り込んだ自分の息子も)盗られたので奪い返しに軍を送る
…というお話。
霧の城のここが凄い
妙にマニアック。
山城好きな方で、この恵那市岩村城辺りに詳しいのなら「ここも?あそこも?え、あの話も?」となること請け合いです。
代表的なところだと前田砦での戦闘が出てきます。
まだこれは序の口。
ちなみに出てくる山城は全て史跡として残っています。
↓はその前田砦入り口。
感想
もちろん小説なのである程度は創作が入ってます。
しかし、女城主と秋山虎重、さらにその2人を巡る内外様々な勢力と何よりマニアックな山城…。
とりあえず1周読めば岩村城を中心とした史跡に詳しくもなれそう。
おなじ女城主をテーマに小野稔による「女城主」という小説も出ていますが、併せて読むと面白いかもしれません。