Hydro World
水素社会を支えるしくみについてお届けしてきましたHydro World。前回、前々回に続き3回目となる水素ステーションのしくみについてのお話です。今回は、水素ステーションを支える安全対策についてお伝えします。
「水素」というと、理科で学んだ特徴は「燃えやすい」ということです。つまり、取り扱いを間違えれば「水素爆発」と呼ばれるような大規模な事故を起こす可能性があります(2011年に福島第一原子力発電所で発生した建屋の爆発は、水素爆発と考えられています)。しかし、もう一つの特徴である「軽い」という性質に注目すれば、上に向かってどんどん広がっていくため、安全に放散させることができます。
その性質を理解した上で、水素ステーションでは様々な安全対策がとられています。
〈5つの主な安全対策〉
①水素をもらさない
②もれたら早期に検知し拡大を防ぐ
③水素がもれても留まらない
④もれた水素に火がつかない
⑤万が一、火災などが起こっても周囲に影響を及ぼさない、または影響を軽減する

次回はそれぞれの安全対策について解説していきます。お楽しみに!