水素ステーションのしくみ④

Hydro World

4回連続でお伝えしている水素ステーションのしくみ。今回は可燃性の気体である水素を取り扱ううえで大切な安全対策についてお届けします。

対策①:水素をもらさない〉そもそも水素がもれ出していたら、何がきっかけで引火するかわかりません。まずはもれないようにきちんと貯蔵しておくのが安全対策の大前提です。   

・水素ステーションの建物や貯蔵タンク → 耐震設計で地震や事故などの際にも貯蔵性能を保てる設計になっている

・ディスペンサー(燃料電池車に水素を供給する部分) → 給水素中に誤って車が発進したら安全に遮断する装置がついている

対策②:水素がもれたら早期に検知し拡大を防ぐ〉十分にもれない対策をしていても、仮に水素がもれた場合はすぐに異常を察知して、水素もれが続いてしまう事態を防ぎます。

・水素ステーションの建物や貯蔵タンク → ガス検知器や自動停止装置を備えて、異常を確認したらすぐに供給を停止

・ディスペンサー → 同じくガス検知器や自動停止装置により安全に水素供給を遮断する

対策③:水素がもれても留まらない〉水素は空気より軽いため、どんどん上方に移動しながら拡散して安全な濃度まで薄まっていきます。

・ディスペンサー → 水素が滞留しにくいキャノピー(庇)構造をしており、上方へ逃げていく

対策④:もれた水素に火がつかない〉空気中に一定濃度の水素があると、引火し場合によっては爆発を引き起こします。それを防ぐためにはガソリンスタンド同様に火気厳禁とすることはもちろん、他の理由(プロパンガスなどに着火し、その火が水素に引火するなど)で火が水素にまわらないようにすることが必要です。

・水素ステーションの建物や貯蔵タンク → ガス検知器や自動停止装置を備えて、可燃性ガスを確認したらすぐに水素の供給を停止

・ディスペンサー → 同じくガス検知器や自動停止装置により安全に水素供給を遮断する

対策⑤:万が一、火災などが起こっても周囲に影響を及ぼさない、または影響を軽減する〉どれだけ安全対策を施しても、最悪の事態は起こりえます。その場合でも被害を最小限に抑えます。

・水素ステーションの建物や貯蔵タンク → 火災検知器ですぐに異常を周囲に知らせつつ、散水装置や強固な障壁で火災の拡大を抑え込む

・蓄圧器(水素供給に適切な圧力を保つ装置)→ 火災により周囲の温度が上がると、貯蔵された水素が膨張して圧力が高まるため、温度異常時には自動で圧力を逃がす装置がついている

何重もの安全対策のうえで、水素ステーションは運営されています。ご利用のみなさまの安全を確保するためにも、ご利用の際のルール遵守をお願いいたします。

水素ステーションのしくみ③

Hydro World

水素社会を支えるしくみについてお届けしてきましたHydro World。前回、前々回に続き3回目となる水素ステーションのしくみについてのお話です。今回は、水素ステーションを支える安全対策についてお伝えします。

「水素」というと、理科で学んだ特徴は「燃えやすい」ということです。つまり、取り扱いを間違えれば「水素爆発」と呼ばれるような大規模な事故を起こす可能性があります(2011年に福島第一原子力発電所で発生した建屋の爆発は、水素爆発と考えられています)。しかし、もう一つの特徴である「軽い」という性質に注目すれば、上に向かってどんどん広がっていくため、安全に放散させることができます。

その性質を理解した上で、水素ステーションでは様々な安全対策がとられています。

〈5つの主な安全対策〉

①水素をもらさない

②もれたら早期に検知し拡大を防ぐ

③水素がもれても留まらない

④もれた水素に火がつかない

⑤万が一、火災などが起こっても周囲に影響を及ぼさない、または影響を軽減する

㈱ENEOS水素サプライ&サービスのHPより引用(https://www.eh.jx-group.co.jp/hydrogen-energy/use-safely/)

次回はそれぞれの安全対策について解説していきます。お楽しみに!

水素ステーションのしくみ②

Hydro World

前回に引き続き、水素社会を支えるインフラである水素ステーションについてお届けします。今回のテーマは、筆者が一番「どうなってるのだろう?」と思っている、水素充填器(ディスペンサー)についてまとめてみました。

燃料電池車(FCV)が水素を燃料として走っていることはわかりますが、水素といえば気体のはず。理科で出てきた元素周期表でも一番最初に出てくる水素は、最も軽い気体と教わりました。その水素をどのようにタンクに入れているのでしょうか。「MIRAI」に水素を充填するときを例にとってみます。

「MIRAI」の充填口(当たり前ですが給油口じゃない…!)はガソリン車と同じく車体の後方にあります。

ハンドル脇にあるボタンで充填口を開けます。これもガソリン車と同じですね。

カバーを開けるとこんな感じです。キャップをはずすとプラグがついています。

水素ディスペンサーから、ホースのついたノズルを取り外します。ガソリン用のものより大きめですね。

ノズルをプラグに接続します。高圧状態の水素がホースを通って車体の水素タンクに移動していくので、ロックされるつくりになっています。

準備ができたら「充填開始」のボタンを押すだけです。ガソリンのようにトリガーを使いません。

ディスペンサーのディスプレイ部分です。上は水素の充填量、下は圧力と温度が表示されています。タンクを満タンにするのは5kgの水素で、必要な時間は約3分です。

ダッシュボードには、水素充填量が表示されています(速度計の上の部分)。

充填が完了したら、ノズルを取り外し、キャップを締めて終了です。

写真はトヨタ MIRAI キャンペーンより引用(https://toyota.jp/mirai/cp/hope/station/)

現在は、ガソリンと同じ用にセルフで充填のできるステーションも出ていますが、ほとんどは技術をもった専門のスタッフが対応しています。筆者も一度体験してみたい…!

水素ステーションのしくみ①

Hydro World

これまで燃料電池車(FCV)や水素社会についてのトピックをお伝えしてきたHydro World。今回は、水素社会を支える仕組み、水素ステーションについてお届けします。

FCVに燃料となる水素ガスを供給するための場所、ガソリンスタンドの水素版である水素ステーションですが、車両に水素を供給するための「ディスペンサ」、水素を蓄えておく「タンク(蓄圧器とも)」、水素を車両に積載するための適切な圧力に高める「コンプレッサー」、水素を冷却する「プレクーラー」などからなります。

水素エネルギーナビ(http://hydrogen-navi.jp/station/system.html)より引用

水素ステーションにもいくつかの種類があり、代表的な分け方では水素をその場で生産している「オンサイト型ステーション」、ガソリンスタンドのように水素は別のところで製造してもってくる「オフサイト型ステーション」、複数の場所で水素を供給することができる「移動式ステーション」があります。

弊社の山本石油水素ステーション恵那は、オフサイト方式を採用しており、定期的に水素を補充して、お客様にお届けしています。

恵那峡びあてらす

ローカルトレンド

7月に入り、梅雨明けが待ち遠しいこのごろですが、恵那峡では夏らしいイベントの準備が進んでいるようです。今回は、今月下旬に初めて開催される「恵那峡びあてらす」のご紹介です。

予約は右下のQRコードもしくはhttps://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01mmh41123c4c.html

桜の時期には花見客であふれる恵那峡ですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響によりいつもと違って静かな春となってしまいました。現在もその影響は続いていますが、少しずつ賑わいを取り戻そうと企画されたこのイベント。今年3月に新設された公園内のウッドデッキを特設ビアガーデンにし、また桜色のライトアップで春のお花見と夏のビアガーデンを同時に楽しむことができます。FCVに乗って出かけるとビールは楽しめない…そんな方には恵那駅からシャトルバスも運行しています。ぜひ、気のおけない友人を誘って、恵那峡におでかけください!

【日時】7/23(木・祝)〜7/25(土) 各日とも17:00〜21:00                   予約①17:00〜 予約②19:00〜

【会場】恵那峡さざなみ公園 ウッドデッキ周辺(恵那市大井町2709-79)

【料金】大人 1,500円 高校生以下 1,000円(2時間飲み放題、座席優先) ※食べ物は現地購入、ワンドリンクのみの利用も可

【予約】Yahoo!PassMarketより事前予約が可能(現地決済またはウェブ決済)https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01mmh41123c4c.html

現行「MIRAI」生産終了へ

Hydro World

すでにいろいろなメディアで公表されていましたが、トヨタのFCV「MIRAI」は現行モデルの生産を終了していることがわかりました。また、あわせて新型モデルの発売を2020年末ごろに予定していることも判明しました。

「MIRAI」公式ホームページ下部にポップアップが出現(https://toyota.jp/mirai/)

気になる新型「MIRAI」ですが、東京モーターショー2019において「MIRAI Concept」を発表しており、このモデルによれば現在の航続距離を約1.3倍の約850kmに、前輪駆動を後輪駆動に、4人乗りを5人乗りとすることが公表されています。

「MIRAI Concept」公式ホームページより(https://global.toyota/jp/album/images/29933431/)

2014年に発売されてから6年目でのフルモデルチェンジ。筆者が気になるのはいつもそのお値段ですが…!(笑)水素社会を今後もリードする存在になるであろう新型MIRAIを町中で見かけるようになるのは、もう少し先になりそうですね。登場を待ちたいと思います!

毎月第3土曜日は、たべとるマルシェへ

ローカルトレンド

岐阜県恵那市周辺の最新情報をお伝えしていく「ローカルトレンド」。今回は恵那市中央図書館で月に一度開催されている「たべとるマルシェ」です。

図書館入り口アプローチに、地元の食が並びます。屋根もあるので雨天でも問題なし。

若手就農者や気鋭の飲食店など「食」をテーマに集った生産者が、安心・安全・自慢の産物を直接販売するマルシェ。筆者もいつも使っているスパイスが少なくなってくるタイミングでふらふらでかけて行って、あれもこれも買ってしまうというお決まりのパターンです(笑)。季節のものが集まってくるので、「今が買い時!」と思うとついつい試したくなるんですよね。何より、フレンドリーな生産者さんのこだわりを聞きながら、ごはんのレシピを考えるのが楽しいです。

新型コロナウイルス感染症の影響で、毎月開催していたマルシェも3月から中断していましたが、明日、6月20日から4ヶ月ぶりに再開されます!マスク着用など新しいスタイルを導入しながらも、地域の生産者とつながることのできる場。対策をしたうえで、ぜひ足を運んでみてください。

6月20日開催 たべとるマルシェ 

【開催時間】11:00〜14:00

【アクセス】恵那市長島町中野2-2-5 恵那市中央図書館エントランス

【駐車場】図書館の駐車場をご利用ください。満車の場合は付近に臨時駐車場もあります。

【ホームページ】https://tabetoru.com/marche/

FCVラインナップ③

Hydro World

シリーズでお届けしている「Hydro World」。今回も現在発売されている燃料電池車(FCV)をご紹介します。今回の車は…海外メーカーの車です!

ヒュンダイ ix35 Fuel Cell

公式ホームページより(https://www.hyundai.news/eu/brand/hyundai-ix35-fuel-cell-undertakes-record-hydrogen-powered-drive/)

韓国の自動車メーカー、現代自動車(ヒュンダイ)からもFCVが発売されています。この車のデビューは2013年で、以前お伝えしたトヨタのFCV「ミライ」よりも早い!(ミライは2014年発売)。残念ながら公式ホームページでも専用ページが見当たらず、販売価格など詳細は不明なのですが、アジア勢でFCVの開発が進んでいることがわかりますね!

FCVラインナップ②

Hydro World

水素や燃料電池車にまつわる情報をお届けする、「Hydro world(ハイドロワールド)」。前回に引き続き、現在発売されている燃料電池車(FCV)をご紹介します。今回の車はこちら。

ホンダ クラリティ FUEL CELL

公式ホームページより(https://www.honda.co.jp/CLARITYFUELCELL/)

あのホンダも燃料電池車を発売しているってご存知でしたか?筆者は残念ながらこの連載のために調べるまで知りませんでした…!セダンベースで、デザインはハイブリッド車のINSIGHT(インサイト)のよう。クラリティとしては、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)も発売されており、未来に向けた新エネルギーに次々と対応しています。

航続距離は約750km(JC08モード)と一般的なガソリン車よりも長め。そしてやはり注目のお値段は…

7,836,400円(メーカー希望小売価格)

おおっ!やはり予想通りの価格帯…!なお、日本国内での販売はリースのみとなっているそうです。一般販売されると街で見かける機会が増えるかもしれませんね!

FCVラインナップ①

Hydro World

水素や燃料電池車などにまつわる情報で、業界の動向や最新ニュースなどを紹介するコーナー、「Hydro World(ハイドロワールド)」をお届けします。

今回は、多くのメーカーが開発している燃料電池車(FCV)のうち、現時点(2020年5月)で一般受けに発売されているラインナップをざっくりとご紹介。1つ目は、こちら。

トヨタ MIRAI

(公式ホームページより:https://toyota.jp/mirai/?padid=from_mirai_gallery_navi_top)

日本で「燃料電池車といえば、これ!」というくらいの存在感を持っているのが、トヨタのMIRAI(ミライ)。町中でみかけるとおもわず「おっ!」と筆者は振り向いてしまいます(まだまだミーハー)。フロントグリルが特徴的ですね。

車載の高圧水素タンクには約5kgの水素を蓄えることができ、航続距離は約650km(JC08モード)。長い航続距離は魅力です。そして気になるお値段は…

7,409,600円(メーカー希望小売価格)

おおお!高級なイメージがあると思っていたら、販売金額からもわかりますね!!一度乗ってみたい…