Hydro World
こんにちは。突然ですが、「水素の作り方は?」と聞かれたらどう答えますか?理科が得意だった人なら、水の電気分解や、亜鉛に塩酸を加える実験を覚えているかもしれません。水素社会について何度もお伝えしてきていますが、そもそもエネルギーとして利用する水素はどのように製造されているのでしょうか。気になったので調べてみました。
代表的な作り方としては、
・水の電気分解
・天然ガスなどの化石燃料から取り出す
・森林資源などのバイオマスから作り出す
・苛性ソーダ製造などの化学工業で副産物として取り出す
がありました。それぞれ一長一短があるようですが、クリーンなエネルギー資源としての水素を作り出すにあたって、二酸化炭素が発生するんじゃない…?と思ったのは筆者だけではないでしょう(天然ガスが原料なら水素を介した火力発電なんじゃないの…?)。そんな疑問を感じていた折、こんなニュースが目に留まりました。
「仏で風力発電利用の水素工場建設へ 二酸化炭素を排出せず製造(NHK,2020年9月27日)」
この記事によると、水素の製造に必要な電力は風力発電、原料の水は海水を利用し、製造過程では一切の二酸化炭素を発生させないそうです。来年の5月から稼働する計画で、近隣地域の水素バスなどに供給されるそう。(出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200927/k10012636661000.html)
ここまでできれば安心してエコフレンドリーな水素を利用していることになりますよね。二酸化炭素の排出を減らすためには、水素の製造、運搬など様々な段階で既存のクリーンエネルギー(太陽光発電や風力発電など)の活用がポイントになりそうですね!